ソフトウェア見積り―人月の暗黙知を解き明かす

ソフトウェア見積り

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Code Completeもすごい本だったが、この本もすごい。第1部、第7章 「数えて、計算して、判断する」、第23章 「政治、交渉、問題解決」を特に興味深く読んだ。見積もりには過去のデータがいちばん当てになるのはうなずける。これはアジャイル開発で最初のイテレーションのベロシティをもとにスケジュールを見積もるのにも似てるかも。またこの本はどうやって見積もるかだけでなくその見積もりをどうステークホルダーに説明するかまで書かれている点は秀逸。

開発に関わる人がCode Completeを読んだ方がいいように見積もりに関わる人はこの本を読んだ方がいい。

見積もりはたとえば20週間でできる確率が50%であり24週間でできる確率が90%というふうに確率的なものであり、14週間で絶対できますというような1点に特定できるものではない。

現実的には不確実性のコーンの初期の時期に1点の見積もりを求められ、期限も決まってしまうことが多いが。。。

あとこの本にでてくるConstrux Estimateというツールは気になる。Construx Estimate - きまぶ〜の日記をみてもよさげ。今度試してみよう。

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