ジョブズ伝記を読んだ
- 作者: ウォルター・アイザックソン,井口耕二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/10/25
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- 作者: ウォルター・アイザックソン,井口耕二
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I と II あわせて900ページぐらいある長い本ですが読了しました。面白かったです。
原書に比べて表紙や帯がアレだとか、値段が他の国に比べて高いとか、そういう声もあるようですが、日本語で読めるのはすばらしいことです。
訳者も相当頑張ったようです。
読んでいて嫌というほどよくわかるのがジョブズという人間のアクの強さ。強烈な性格で人を罵倒することもいとわない一方で、完璧主義者でもあり、不完全なものを出すぐらいなら期限をのばす。
Microsoftとは対照的にOSをライセンスで他に使わせるようなことはせずハードウェアからソフトウェアの一体感を重視して独自で統一された製品世界を作り上げて顧客の製品体験をコントロールした。
普通企業は大きくなれば扱う製品も多くなり、セクショナリズムも生まれ、バラバラになって製品としての統一感が失われるものです。ジョブズが追放されていた時代のアップルもそうだったわけですが、ジョブズが復帰してそれがなくなりました。
調整型のトップでは選択と集中は難しいでしょうが、極端な性格の独裁者なら可能だったわけです。
ジョブズの現実歪曲フィールドに魅せられ、無理だと思っていたことが可能になったエンジニアがたくさんいた。
本書を読んでいるとアップルがブラック企業に見える部分もあるのですが、偉大なことを成し遂げる集団というのはえてしてそういう側面を持っているのかもしれません。