赤と黒

赤と黒 (上) (光文社古典新訳文庫 Aス 1-1)

赤と黒 (上) (光文社古典新訳文庫 Aス 1-1)

赤と黒(下) (光文社古典新訳文庫)

赤と黒(下) (光文社古典新訳文庫)

読みました。

中学生か高校生ぐらいのときに勧められたので、読もうとして途中で挫折した本。
たぶん桑原武夫生島遼一の訳だったとおもう。

訳が新しいせいか、わりとすらすら読めた。

村上春樹が翻訳には賞味期限があるっていっていたけど(from グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)のあとがき)、
たしかに訳は新しいほうがいいと思う。

そういう意味では、光文社はすごくいい仕事をしていると思う。ケータイ小説がベストセラーになる時代に
古典の新訳を出すのは結構勇気がいることだったと想像されるけど、
現実には「カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)が50万部
売れるんだからなあ。是非是非今後もいろんな古典の新訳を出してほしいものです。

ちなみに内容はというと、
上巻はレナール夫人との、下巻はマチルドとの恋愛が中心に
えがかれています。内面描写が結構多い気がしました。また主人公のジュリアンのナイーブさが
この本の前に読んだ罪と罰〈上〉 (岩波文庫)罪と罰〈下〉 (岩波文庫)の主人公のラスコーリニコフとちょっとかぶりました。