任せることと丸投げすることの違い
上司が仕事を部下に任せるとは一般的な言葉である。
ただ仕事を任せることと丸投げすることの違いって何だろうと考えることがある。
ありがちな説明としては、任せるとは権限を委譲して好きにやらせるけど、
責任は上司が取る。丸投げは上司が責任を放棄すること。
ただ責任っていう言葉は曖昧だ。責任を取るとはどういうことなのか説明してくれる人には会ったことがない。
個人的な考えを言うと、ある程度大きな企業で働いている人はたとえ経営者であっても本質的に
責任は取れないと思う。というか責任を取る必要が無いようにシステム化
したのが会社だと思うからだ。チェックする人は実質一人なのに、
何人もの承認が必要なワークフローっていうのはそのためにあるんじゃないかな。
おそらく多くの場合、責任を取るイコール矢面にたって誰かに怒られることに
なると思うけど、一人で怒られるんじゃなくて誰かを道連れにしたいしね。
仕事で本質的に責任を取れる(というか取りざるを得ない)人というのは限られていると思う。
プロスポーツ選手、作家のように自分のやったことが
かなりダイレクトに自分に返ってくるような自立(孤立)した人がそれに該当するんじゃないかな。
権限委譲もよくわからない言葉だ。委譲する権限とは具体的に何なのか。人事権じゃないだろうし。
ある役職以上じゃないとアクセスできない情報にアクセスできるようになるということなのだろうか。
そんなケース見たこと無いけど。
まあ上司としては部下にうまく仕事をやってもらいたいときに使うフレーズのひとつなんだろう。
部下としても「おまえに丸投げする」と言われるよりは「おまえに任せる」のほうがいいし。
僕自身は責任という言葉が好きではない。好きな人も少ないと思うけど。
来ないと思うけど、僕が上司という立場になったら責任とか権限委譲という言葉がわかるようになるんだろうか。