アンナ・カレーニナ

アンナ・カレーニナ〈1〉 (光文社古典新訳文庫)

アンナ・カレーニナ〈1〉 (光文社古典新訳文庫)

アンナ・カレーニナ〈2〉 (光文社古典新訳文庫)

アンナ・カレーニナ〈2〉 (光文社古典新訳文庫)

アンナ・カレーニナ〈3〉 (光文社古典新訳文庫)

アンナ・カレーニナ〈3〉 (光文社古典新訳文庫)

アンナ・カレーニナ〈4〉 (光文社古典新訳文庫)

アンナ・カレーニナ〈4〉 (光文社古典新訳文庫)

幸せな家族はどれもみな同じにみえるが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある。

という有名な冒頭ではじまるトルストイの代表作。

意外にも?わりとすらすら読めた。基本的に恋愛(不倫?)小説なので神学的な話が出てくる「カラマーゾフの兄弟」よりも読みやすいと思う。

アンナとヴロンスキー、リョーヴィンとキティの恋愛という2つのメインプロットがベースとなり話が進み、オブロンスキーとドリーの夫妻が間をつなぐ。

最初は魅力的に描かれているアンナも最後の方はかなりめんどくさい女になっている一方ヴロンスキーはずっとかっこいい。キティもずっとかわいいね。
リョーヴィンは段々丸くなっていってるかんじ。あと何気にオブロンスキーはいいやつじゃないか。一番友達になれそうな気がする。

村上春樹の「眠り」の主人公が指摘しているようにヒロインであるアンナが出てくるのは第1巻の中盤くらいで、読み終わったら冒頭と結末しか覚えてないんじゃないかというのも、ごもっとも。長いしね。あと「かえるくん、東京を救う」でかえるくんもこの小説は好きみたいだね。