僕のコンピュータ歴

僕がはじめてコンピュータをいじったのは小学校の頃だったと思う。いじったといっても父親のMacマシンでロードランナーをやっただけだ。1980年代中頃だった。
その後コンピュータに触れるようになったのは大学に入ってからだ。もっとも別に学業に必須だったわけでもないのでネットやメールぐらいしかしてなかった。Wordとかも使ってなかった。
情報処理の授業もあってFortranとかもやった気がするが、内容はさっぱり理解できなかった。
当時は右クリックも知らなかったし、アプリはProgram Filesにあるはずだからうんぬんいわれてもハアって感じだった。環境変数とか論外ね。修論Texで書いたけど見よう見まねでやっただけでろくにわかってなかったな。発表はパワポじゃなくてOHPだったし。そんな状態だったけどIT業界に就職することになり、基本情報の資格をとらないといけなかった。なのでCの勉強とかしたけど例によってポインタで挫折して修士2年の10月のときの試験は落ちた。
基本情報に落ちた人は1週間早く会社に入って講座を受けなきゃいけなかった。まあ4月にとれたからよかったけどこれで落ちたら結構シャレにならなかった。
あんまりコンピュータのことを知らないでIT業界に入った(消極的な)理由としては他に選択肢が無かったからだ。僕のいた数学科の人の就職先というと、ドクター進学、教師、金融、メーカー、ITぐらいが代表的なところだ。ドクターに進学して研究者を目指すほどの能力が自分に無いことは大学に入学して位相で挫折したあたりでよくわかった。教師に関しては教育実習にいって生徒に何かを伝える方法やコンテンツが自分には無いことがよくわかったのであきらめた。金融関係の仕事はとくに何も生み出していないうさんくさい虚業だというまったく根拠のない僕の偏見からパス。メーカー系はなんか大きすぎて何やってんだかよくわからなかったのでこれもパス。ITはなんかおもしろそうだったし、特に生理的に受け付けないとかもなかったのでこれに決めた。入社してメールのCcとパソコンの電源位置がわからなかったときには先輩や同僚にあきれられたけど、不思議とこの業界でやっていけないかもしれないとは一度も思わなかった。たぶんこれは時代的、会社的なものだと思う。今だったら大変だったろうなと最近の新人さんたちを見て思う。