ニュークリア・エイジ

ニュークリア・エイジ (文春文庫)

ニュークリア・エイジ (文春文庫)

村上春樹がエッセイや訳者あとがきで結構頻繁に触れている(例:「遠い太鼓」、「月曜日は最悪だとみんなは言うけれど」)作品。

総合小説とうたわれているが、「カラマーゾフの兄弟」のように複数の登場人物の視点が描写されているわけではない。
あくまでも視点は主人公のみ。その代わり主人公の少年期、青年期、中年期からの描写がそれぞれ出てくる。

アメリカでは失敗作だと言われているらしいが、その理由もわかる気がする。
ちょっと話が拡散しがちだし、長い割にはストーリーがうまく整理されてない気がする。