心臓を貫かれて

心臓を貫かれて〈上〉 (文春文庫)

心臓を貫かれて〈上〉 (文春文庫)

心臓を貫かれて〈下〉 (文春文庫)

心臓を貫かれて〈下〉 (文春文庫)

村上春樹の唯一?のノンフィクションの翻訳物。

いつもながら訳が翻訳調でなく自然な日本語になっていていいです。
あとがきも楽しめます。

この本をひとつのテキストとして、
「ある種の精神の傷は、一定のポイントを超えてしまえば、人間にとって治癒不能なものになる。
それはもはや傷として完結するしかないのだ」ということを、僕は理解できたような気がする。

このあとがきはしっくりくるな。