無趣味のすすめ
- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/03/26
- メディア: 単行本
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「すべての男は消耗品である」と同じテイストのエッセイ集。立ち読みで済ませてもよかったんだけど疲れるので買っちゃった。
現在まわりに溢れている「趣味」は、必ずその人が属す共同体の内部にあり、洗練されていて、極めて完全なものだ。考え方や生き方をリアルに考え直し、ときには変えてしまうというようなものではない。だから趣味の世界には、自分を脅かすものがない代わりに、人生を揺るがすような出会いも発見もない。心を震わせ、精神をエクスパンドするような、失望も歓喜も興奮もない。真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせに存在している。
つまり、それらはわたしたちの「仕事」の中にしかない。
これを読むとちゃんと仕事しようかなと思う(嘘)w