インフラはアプリケーションである
ウェブオペレーション ―サイト運用管理の実践テクニック (THEORY/IN/PRACTICE)
- 作者: John Allspaw,Jesse Robbins,角征典
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2011/05/14
- メディア: 大型本
- 購入: 10人 クリック: 923回
- この商品を含むブログ (50件) を見る
p211
運用も変化している。2010年現在、インフラの技術とツールはルネッサンスの真っ只中にある。プロビジョニング・機器構成・デプロイ・監視は、APIで呼び出せるようになり、ツールは、日々ますます改良されている。サーバをラッキングしたりケーブルを引っ張ったりといった光景は過去のものとなり、すぐにコモディティ化することだろう。そうなると、インフラはもはやアプリケーションのサポートだけではない。インフラはアプリケーションである!
p213
インフラがAPI経由で管理できるのであれば、それはソフトウェア開発である。対象となるアプリケーションは「システム管理」だ。
仮想化技術の進展もあり、インフラとアプリケーションの境目が段々ぼやけてきていているように思えます。これからの時代はインフラがわからないアプリ屋、アプリがわからないインフラ屋の肩身が狭くなっていくような気がしてなりません。
Hadoopなんかも構築して運用していくとなるとインフラ、アプリ両方のスキルが必要でしょう。
Windows上で手順書に従ってEclipse環境を整えその上でしかJavaコードを書けずSQLはもちろんLinuxのコマンドもろくにたたけないエンジニア、バージョン管理を全くしらないインフラエンジニア、、、というのでは困ることが多いでしょう。もちろん誰しも最初から全てができるわけではありませんが、自分の守備範囲を限定せず、食わず嫌いせずにやっていきたいものです。
以前書いたシンボリックリンクをつかってミドルウェアの設定ファイルをデプロイする話なんてアプリ側の技術をインフラ寄りに適用している良い例だと思います。そのうちVMのスナップショットをバージョン管理してgit bisectでリグレッションを探すとかもでてきそう。
クラウドの時代になってインフラエンジニアの需要が低くなるといったことは無いと思いますが、旧来のサーバのラッキングとかに限定しちゃうと需要は低いでしょう。これからはインフラ、アプリ両方がわかる(のは難しくても、どちらかに強みを持ちつつももう片方も浅くわかっている)エンジニアがモテなんだと思いますw