フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

結構前の話になるのだが、今年の3月にイギリス旅行から帰国する飛行機(経路はヒースロー空港から成田空港)の中で映画ソーシャル・ネットワークを見たのだが大変面白かった。

IT技術に関する話題は、wgetでダウンロードうんぬんというシーンはあるが、ほとんど出てこない。でもそんなことは全く関係なく楽しめた。主人公のサイテーぶりと凄さがよく伝わり、最後に女弁護士から投げかけられるセリフはクールだ。

本書は映画ソーシャル・ネットワークの原作ではないが、Facebookについて書かれた本である。本書はMicrosoftにおける闘うプログラマー[新装版]Appleにおけるレボリューション・イン・ザ・バレー ―開発者が語るMacintosh誕生の舞台裏と同じ位置づけに置かれるだろう。映画との共通点としては、サベリンが面倒くさいヤツ、双子が嫌なヤツ、ショーン・パーカーが魅力的に描かれていることだろう。映画ではモスコビッツの印象はあまり無い(出ていたことをwikipediaで知ったぐらい)のだが、本書では努力家であり誠実な人間としてとても印象的に描かれている。

個人的には本書の最初からアクセルパートナーズの大型投資あたりまでを楽しく読んだ。後半はちょっと飽きたかな。

僕自身はFacebookの熱心なユーザというわけではないが、HiveやCassandraを開発した会社であるし、大量データを扱うノウハウを持った会社であることは間違い無いので注目している。