四種類のIT仕事
最近ふと思うことはIT仕事にはざっくり以下の四種類あるなということ。
一つの会社で四種類の仕事を提供している場合もあります。
第一象限の超エンジニアリング系
技術的優位性がそのままビジネスメリットに結びつくもの。
技術的にチャレンジする部分も多い。
具体例をあげると、検索会社のエンジニアが検索の性能を上げるとか、データ分析サービスを提供している会社のエンジニアがクエリの性能を上げるとか、純粋にエンジニアリングの技術が必要でかつそれが会社の利益に直結するタイプの仕事。企業が自分のビジネスに関連のあるOSSのコミッタを雇っているケースもそのエンジニアはこのタイプの仕事をしていると僕は思っています。
IT業界においてこのタイプの仕事は少ないですが、このような仕事を多く提供している会社が良い会社であり、必然的に良いエンジニアが多く集まるし給料も高い傾向にあると思います。
第二象限のR&D系
第一象限と区別が曖昧なケースもあると思いますが、技術的優位性はある程度あるもののそれがそのままビジネスメリットに結びつくとは言い難く、ゴールをどう設定するかが難しいタイプの仕事です。このような仕事は大企業にしか存在しないとも思います。ただしうまくいけば何かしらヒットする新製品開発につながることもあります。
第三象限の新人研修系
技術的優位性もビジネスメリットも無い仕事。新人が与えられた課題をやるとかそういうのですね。普通の新人はここからスタートすると思います。インターンもこの分類に入ると思ったけど、最近はインターンにばりばりビジネス的なことをやってもらうケースもありますよね。
第四象限の賃仕事系
技術的優位性はあんまりないけど、お金が確実にもらえる仕事。受託案件とかSES契約して客先常駐して作業するとかね。あとは既存システムのエンハンスとか。技術的にチャレンジする部分はそんなにないので、人によっては退屈する可能性が高いがなにしろお金もらえるので重要な仕事。
大学でコンピュータサイエンスをちゃんと学んだわけでもない新人だったら、まずは第三象限の仕事からスタートしてその後に第四象限の仕事に従事するのが一般的です。その後スキルを身につけて第一象限の会社に転職出来たらそれは一つの成功したキャリアパスだと思います。
一方で大学でコンピュータサイエンスをちゃんと学んだ人なら第一象限や第二象限の仕事でいきなり活躍するというパターンもあります。
大事なことは、第二象限にいる人は自分の考えがお花畑になってないかチェックすることや、第四象限にいる人は技術的にチャレンジ出来るものがないか探したり勉強したりすることかなと思います。第一象限にいる人はまあいいでしょ。