ギガント遅い反応ですが。。。

ブログをはじめたのが1月ということもあってか、

IT業界不人気の理由は? 現役学生が語るそのネガティブイメージ − @IT
という記事があるのを

「お前が言うか」シリーズ - yvsu pron. yas経由で知りました。

この記事を

大変恐縮なのだが、私はこの参加者のすごさが全く理解できなかった。なぜ業界の重鎮なのかさらに理解できなかった。「IPAフォーラム2007:プログラム(詳細)」を見たら、それがますますわからなくなった。

なぜなら、彼ら「業界の重鎮」たちが、何を作ったのか、そこには全く書かれていないから。

彼らは、確かに「業界大手企業」や「業界団体」の「えらい人々」ではある。しかし、彼らを別の誰かに置き換えたらヤバイという感じが全くしないのだ。社内人事のあやで別の誰かが彼らが座る椅子に座っていても、それでその企業が別物になるというようにはとても見えないのだ。

もちろんそれは私が彼らの作ったものを知らないだけなのかも知れない。もしそうだとしたら、具体的に彼らが何を作ったのか教えてほしい。

これが、例えばLarry Wallまつもとゆきひろなら、私にも「すごい」がわかる。Larry Wall以外がPerlを作るなど想像もできないし、RubyRubyなのは、まつもとゆきひろまつもとゆきひろだからだ。

404 Blog Not Found:イメージを形にできない人は減衰する

にあるように斬ってしまうとちょっと見もふたも無いですが。^^);

いやー、それにしても学生のツッコミは鋭いですね。そして確かに的を得ている。

いくつか挙げられたIT業界のイメージは実にネガティブな内容だった。いわく「きつい、帰れない、給料が安いの3K」に加えて、「規則が厳しい、休暇がとれない、化粧がのらない、結婚できない」の“7K”というイメージだ。学生は、ほかの業界と比べて「IT業界は特に帰れない」というネガティブな印象を強く持っているようだ。

の「化粧がのらない」ってとこに僕がうけたのはおいといて、

ネガティブイメージを突きつけられた浜口氏は、「必ずしも全員が3Kではない」と反論。岡本氏も「3Kの“帰れない”は、帰りたくない人が帰れないだけ。スケジュール管理の問題だ。私は40年間近くIT業界で仕事しているが、何が一番幸せかというと退屈している暇がないことだ。技術が進歩するにつれわれわれの仕事も複雑化してくるが、一生懸命追いかけていくだけでも退屈しない。いい仕事を選んだと思う」と自らの仕事を振り返りつつ、学生に反論した。

これは確かに、IPAフォーラム2007で討論してきた - 東大MOT学生の奮闘記にもあるように
論点をずらされた気がするだろうな。少なくとも心の琴線に触れる言葉ではないな。

3K(7K)の問題をどうするかっていうのは、

もうひとつ、私たちが遭遇するものとして「答えがまだ知られていない問い」がある。
問いを差し向ける人もその問いの答えを知らないし、その答えを相手からいますぐ即答されるとも期待していない。
「愛って、何かしら?」
「大人になるって、どういうことなんだろう?」
「この子が大きくなるころには世界は平和になってるかしら?」
というような問いは即答を求めて発されるわけではない。
そういう問いに対しては、「さあ、どうなんだろうね?」と少し傾けた笑顔を向けてから、ふたりで朝日(夕日でも可)に向かって眩しそうに瞬きするのが長者の風儀である。
これは、「答えをふたりでいっしょに探そうね」というのが「答え」であるような問いだからである。
ことほどさように、われわれが実生活で遭遇する問いは一問一答形式で記憶することができるほど単純なものではないのである。

新学期のご挨拶 - 内田樹の研究室

にあるような、「答えがまだ知られていない問い」だと思う。だからみんなで考えましょうねっていうのが
「答え」だと思う。「答えのない問い」だとは思いたくないし。