3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代

前作の若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)を読んだときも思ったのはそんなに共感はできないかなっていうこと。
内田樹さんの本とかブログにふれる前だったら結構共感したと思う。
#たぶん何の根拠もなく俺は競争社会でもやっていけるだろうって思ってたんだろう。

いや確かに不況時に年功序列、終身雇用の環境(本書の言葉を借りれば昭和的価値観だったかな?)の中高年の雇用を守るために新卒採用を抑制し、その結果として非正規雇用者が増えて
ワーキングプアの問題につながったのかもしれない。

でもだからといって、それに背を向けて
成果主義の企業に入ってバリバリやって高給を取れるのは一部の人たちだと思う。

もちろん本書は転職を薦める本ではないし、昭和的価値観から背を向けて成功した人達の生々しい証言があるすぐれた本だと思う。

ただ人間がバリバリ働ける時期は永遠じゃない。誰でも病んだりして仕事のパフォーマンスが悪くなる可能性がある。

そうなったときに居場所が無い会社っていうのはどうなんだろう。

ってなことを、週末婚? - 内田樹の研究室を読みながら思った。

そういや僕は気づいたら入社7年目に突入してるんだけど、考えてみたらやめたいって思ったこと一度も無いな。それどころか今日は会社行きたくねー
って強烈に思ったことも無いな。もちろん会社に不満が無い訳じゃないし結構愚痴も言ってきたと思うけど、まあそれでもいままで割と(かなり?)ぬるま湯
な環境にいたせいか何とかやってきてます。