ノルウェイの森が映画化されるそうな
ノルウェイの森が映画化されるそうな。mixiでも配役で盛り上がっているようです。
ごく個人的なことをいえば村上春樹の「ノルウェイの森」と村上龍の「村上龍映画小説集」を読んだのが、
20歳くらいのときだったのは意味があったのかもしれない。どちらも20歳くらいの男が主人公の青春小説なんだけどまったくさわやかでない。
恩田陸だったら絶対もっとさわやかになりそうなもんだ。村上龍の「69」はさわやかだけど。
「ノルウェイの森」は喪失感、「村上龍映画小説集」は焦燥感に満ちている。
「ノルウェイの森」は1年くらい前に全集を買ったので、そのときに読み返した。「村上龍映画小説集」は読み返していない。
読み返しても十分面白かったけど、やっぱりこの小説は村上春樹の他の小説とはかなり毛色が異なっている。
性と死の描写が多いこともあるんだけど、全集の解題曰く文体が違うんだそうだ。リアリズムなんだそうだ。僕にはわからなかったけど。
それにしても登場人物は魅力的だ。「緑」もいいけど「永沢さん」や「ハツミさん」も好きだな。
「永沢さん」の
やりたい事をやるのではなく、やるべき事をやるのが紳士だ
という台詞はやりたくない仕事をやるときによく思い出します。やっぱこういう台詞は学生のときよりも社会人になった今の方が身にしみます。
そういや、この小説に出てくる「グレート・ギャツビー」は読んだけど、「ケンタウロス」、「魔の山」は読んでないな。