リバプールがプレミアリーグを制したときキャラガーは何を思うだろう

今シーズンのプレミアリーグで最も魅力的なフットボールをしているチームがどこかと問われれば、僕はリバプールと答えます。

現在の順位表は下記の通りで堂々の首位です。もっともシティが2試合少なくて2勝すると考えると2位です。ただしリパプールはチェルシーとシティとの直接対決を残していてともにホームのアンフィールドでのゲームです。

順位 チーム 勝ち点 試合数
1 リヴァプール 74 33
2 チェルシー 72 33
3 マンチェスター・シティ 70 31

リパプールの魅力はポゼッション、パスサッカーから繰り出される攻撃力です。

スアレススタリッジ、いわゆるSASの得点力は脅威で33試合消化時点でスアレスが29点、スタリッジが20点取ってます。ちなみにスアレスは昨シーズンのイバノビッチへの噛みつき事件での出場停止の影響で28試合出場、スタリッジは故障もあり25試合出場での得点記録です。

ちなみにSASというのはSuarez and Sturridgeを意味していて、元々のSASは1995年にプレミアリーグを制したブラックバーンでのShearer And Sutton(シアラー(34得点)とサットン(15得点))を意味するらしいです。

スアレススタリッジ以外ではテクニシャンのコウチーニョ、ハードワークを厭わず 進境著しいヘンダーソン、昨シーズンにデビューして成長著しいスターリング、そして今シーズンはCBの前のセントラルMFにポジションを下げてロングレンジのパスを繰り出すキャプテンのジェラードがいます。

前の豪華なメンバーに比べると若干見劣りがしてしまうのがDF陣です。右SBのグレン・ジョンソンは良いとしても左SBのフラナガンの所は相手から狙われることが多いように思います。ホセ・エンリケがいれば良いんでしょうけど怪我しているようですね。CBはセットプレーでの得点力が光るシュクルテルはいますが、アッガー、コロ・トゥーレ、サコも含めて守備はやや心もとないように見えますね。GKのミノレも昨シーズンのレイナよりは良いような気はしますが、鉄壁かと言われるとちょっと微妙です。

なので来シーズンの補強はDF陣中心になるのではと予想します。ただ攻撃陣もレギュラーは良いとしてもベンチの選手層は薄いんですよね。リパプールが今シーズン好調なのはCLやELといったヨーロッパの舞台には無関係で試合数がそれほど多くなかったということもあると思います。CL出場圏を取れれば試合数も多くなるし、全体的に補強は必要だと思います。

さて今シーズンのリバプールの好調さは昨シーズンから指揮を取るブレンダン・ロジャースが良い仕事をしているからだと思います。

ブレンダン・ロジャースは第一次ジョゼ・モウリーニョ体制のチェルシーでユースチーム監督やリザーブチーム監督を勤めていた人で、2010年から2年間率いたスウォンジ・シティポゼッションサッカーを展開してプレミアリーグを席巻したところをリバプールに引き抜かれました。

昨シーズンはまだ我慢のシーズンでしたが、今シーズンは本当に花開いたという感じです。昨シーズンも今シーズンもリバプールってシティやチェルシーと比べればそんなに大型補強してないんですよね。ただ昨シーズンの冬にやってきたスタリッジコウチーニョは大きかったですね。ていうかチェルシーはなんでスタリッジ放出したのか謎。AVB政権下ではウィンガーでレギュラー張ってたし、本人がCF起用を望んでいたらしいけどディマッティオやベニテスもCFとして起用しても良かったのではと思います。

リバプールがもしプレミアリーグを制したら昨シーズン引退したキャラガーがどう思うかは気になるところです。だって優勝争いすると分かっていたら引退しなかったといっている人ですからね。

「私が初めてブレンダン・ロジャースに会ったのは彼がリヴァプールの監督に就任した直後だった。我々は将来について話し合い、彼は私が将来的にコーチングスタッフに加わる可能性について触れた。

ただ、私はシーズン終了と共に引退する考えであることをすぐに伝えたので、我々の仕事上の関係はたった12ヶ月間となる予定だった。

私は2月に引退を公式に発表したのだが、数週間後、メルウッドにて再びブレンダンに招かれて会話する機会を持った。

彼は私に引退を1シーズン先延ばしにしないかと訊ねた。しかし、ここでも私の答えは『ノー』だった。決意は固かったし、自分で下した決断に満足していた。翻意させられるのはただ一つの事柄だった。

それは出場機会増加の見通しなんかではなく、契約云々ということでもなかった。もし、私がとうとう得ることのできなかったバークレイズ・プレミアリーグの栄冠を今季のリヴァプールが争えると感じていたら、間髪入れずに『イエス』と答えていただろう。

しかし、その時、私にはリヴァプールがトップ4争いに加わるところまでしか想像できなかった。もし、あの時、未来を見通す能力があったならば、今頃私は明日のチェルシー戦に備えていたことだろう」

「優勝争いすると分かっていたら引退しなかった」キャラガーのコラム : コラム | J SPORTS

昨シーズンの終盤はCBのレギュラーだったキャラガーです。今シーズンもレギュラーをつとめていてもおかしく無いです。でもまあ終わった事です。もし優勝したらキャプテンのジェラードがカップを掲げている姿を目に焼き付けるでしょう。

そうそう、今週末はシティとのビッグマッチですね。ランチタイムキックオフなので夜遅くなくて良いですね。